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バレンタインSS

それでは本編になります。
前の記事でお知らせと記念絵の紹介をしているので、良ければそちらも読んでいただければ幸いです。
それでは……
2/14日……今日はバレンタインデーである。
彼氏に友達にお世話になった人にと、この時期になると急に活気立つ女子が増えてくる。
留美もその例にもれず、いつもの「店」の厨房を借りてチョコレート作りに励んでいた。
鍋には湯銭で溶かしたチョコが入っており、厨房には型やらデコレーション用のお菓子が並んでいる。

「~♪チョコはこんなモンで良いかな?……後は型に移して固めて……デコレーションするだけっと!」
上機嫌で準備をする留美であったがそこに……

ドンドンドン!

と、強く「店」のドアをノックする音が聞こえた。

「お客さんかな?……今開けます~!」
慌てて調理器具を置いてパタパタと玄関に駆け出す留美。
待たせては悪いと、ドアを開けると……

「トリックオアトリート!!」
「と、トリートぉ……」
「………は?」
そこにはいつぞやの双子、ピクセとピクトが立っていた。

「は?じゃないわよ!ほら!チョコをよこしなさいよ!」
「え~っと……どういうこと?」
留美はわけも分からず、呆れ顔で二人を見つめている

「え~……アンタ知らないの?ニホンじゃバレンタイデーに『トリックオアトリート』って言ってチョコを貰って回る風習があるって、アタシのお婆さまが言ってたわよ」
「……何か微妙にズレてる……それ、間違ってるよ」
「……え”」
「はぁ……だから言ったのに……またお婆さまに担がれたんだよ僕たち……」
どうやらピクセとピクトのお婆さんはそうとうお茶目な性格のようである。

「う、うるさいわね!いいからチョコ出しなさいよ!」
「チョコならあるにはあるけど……今は出せないというか……そもそもアンタたちの分なんて用意してないし……」
「ふーん……つまり『チョコ』はあると、でもアタシたちにはくれないと……それなら~……」

「”イタズラ”してやる!『チョコレート』になっちゃえ!」
ピクセが邪悪な笑みを浮かべると、取り出した杖に魔法をこめて留美に向けて打ち出した

「え?キャアッ!」

ボムンッ!
コロン……

「さぁ~て~……おいしいチョコになったかな~っと♪」
「姉さんまた……店長さんが帰ってきたらまずいよ……」
「ダイジョブ、ダイジョウブ~♪バレなきゃ良いんだから……ってあら?」
ピクトの心配をよそに、魔法の成果を楽しみに待つピクセ。
しばらくして煙が晴れてくると、そこには小さくて四角い物体が転がっていた。
良く見ると、それは留美の着ていたセーラー服のようなデザインをした包装がされている。

「これって……」
「っぷぷ!チ、チ□ルチョコって……安っぽいアンタにはピッタリね♪」
と言って包装をはがしてみると、そこには四角く潰れた体勢でチョコになっていた留美の姿があった。

チ□ルミ
(うぐぐ……動けない……)
「プッ……中々良い姿になったじゃないwさてと……コレはあとでオイシクいただくとして~♪まずはアンタのチョコをいただくとしましょうか!」
「またそんな勝手なことを……もう止めて帰ろうよぅ……」
チョコにしたのを良いことに、好き勝手しようとするピクセをなだめようとするピクト……つくづく苦労の絶えない弟である。

「固いこと言わないの!アンタにだってちゃんとチョコあげるんだから感謝しなさいよね!……っと、あったあった!」
傲慢な文句をたれながら店内の物色を始めるピクセ、そして厨房に入るとまだ湯煎したてのチョコを発見した。

「ふ~ん……まだ溶けかけだけど、なかなかオイシそうじゃない♪……ジュルリ」
「姉さん……はしたないよ……」
「うるさいわねっ!……それにしても良い匂い……ちょっとだけ味見しても……良いよね?」
思わず涎を垂らしピクトに呆れられるものの、欲望には勝てずにチョコに指を突っ込んでみる
が、しかし……

ジュッ……
「あっつーーーい!?」

当然湯煎にかけたばかりのチョコはまだ高温状態のままであり、指を突っ込んだピクセはあまりの熱さに鍋ごとひっくり返ってしまった。
すると、ピクセが尻もちを付いた拍子に「バキッ」という嫌な音が聞こえてきた。

「痛たたた……バキッ……ってあー!杖が!?」
不運は続き、ピクセは尻もちをついた拍子に自分の杖を折ってしまったのであった。

「ど、どうしよう……コレ……」
「まずいよ……姉さん……ってうわっ!?」
青ざめる二人であったが、そのとき、折れた杖から魔力が噴出し二人とチョコになった留美の回りを纏わり始めた。

「うわあああぁぁぁぁぁぁ!」
「いやあああぁぁぁぁぁぁ!」

シュルルルルルル~……
ポンッ!

再び爆発音とともに煙が巻き起こる
そしてしだいに煙が晴れてくると、今度は元に戻った留美が立っていた。しかし、包装であるセーラー服を剥がされたためか、その姿は素っ裸であるw

「う~……何がどうなって……キャアッ!何でアタシ裸なの!?」
慌てて落ちていたセーラー服を着始める留美。

「そ、そういえばあの二人は……?」
セーラー服を着終えると、今度はあの二人を探そうと辺りを見回し始める。すると、足元に2枚の円盤状の物が落ちているのを発見した。
良く見ると、それは顔だけの状態で平べったいクッキーになった二人の姿であった。

「ふにゅ~……何が一体どうなってるの~……」
「あ、アンタたちなの!?何でクッキーなんかに……」
「へ!?何!?アタシどうなっちゃったの!?」
「もしかして……杖が折れた拍子に魔力が暴走して……直前にかけた「お菓子になる」魔法が暴発して僕たちにかかっちゃったんじゃ……」
慌てふためくピクセと、こんな状態でも冷静に分析するピクト……双子どうしでも、こうも性格が違うのは恐らく珍しいであろう。

「プッ……自分のかけた魔法に自分がかかるなんて……」
「う、うるさいわね!早く元の姿に戻しなさいよ!」
涙目になりながらも、強がって反論しようとするピクセであったが……

「アタシがそんな魔法なんて使えるわけないじゃん。それよりも……さっきはよくもやってくれたわね~……!」
「ドキッ……」
「オマケにせっかくのチョコまで台無しにしてくれちゃって……アンタたちには責任を取ってもらうわよ……」
まるで鬼の形相で二人を摘みあげると、そのまま厨房に持っていき皿の上に二人を置いた。

「な、何をする気よ!?」
「別に~……ただ『店長』に渡す予定だったチョコの代わりになって貰おうかな~ってね」
そういうと、留美はハケのようなモノを取り出し余ったチョコを付けると、ピクトの顔にペトペトとチョコの塗り始めた。

双子チョコクッキー

「わぷっ!?や、止めてください~!」
「ちょっ……ちょっと!止めなさいよ!ってぷぷっ!?」
ピクトの顔にまんべんなくチョコを塗ると、今度はピクセの顔にもチョコを付けていく……

「よしっ!こんなモンかな……後は綺麗に包装して、『店長』に渡すだけっと!」
「うぶぶ……顔中チョコまみれ……こんなの嬉しくな~い!」
「だから何で僕まで……誰か助けて~……」

その後、帰宅した「店長」に本気で食べられかけたり、助かっても一晩中冷蔵庫の中で過ごすハメになったそうな……

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今回はここまでで……
珍しく留美が仕返しというパターンを書いてみました……結局はラッキーですがw
それにしても……やっぱりどうしても文章が長くなってしまいますね……ムムム……
それでは……またしばらく時間は空くと思いますが、なるべく早く更新できるようにがんばりたいと思います。
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非公開コメント

どうも、ケンガーさん。
今回の話も楽しく見させて頂きました。
<(_ _)>
包装を取るとチョコにされた留美が裸体を晒すというアイデアいいですね(笑)。
留美の反撃には度肝を抜かれました。
お婆さんに騙されたり、クッキーになってしまったり、今回のピクセは愛嬌がありましたね(笑)。
ピクトは相変わらず可哀想でしたが…。

因みに自分はチロルチョコ大好きです(笑)。

No title

>akiraさん
騙したり、イタズラするのも好きですが、自分も騙されやすいという……
ピクセは基本アホの子ですwピクトの方は……不幸体質と言ったところでしょうか?w
最近はチロルチョコも色んな種類が出てきましたよね……ちなみに自分はミルク味が一番好きです。

No title

まず最初にイラスト公開ありがとうございます
今回はまさかの留美の反撃
まさに女と食べ物のうらみは怖い(笑)
これからもよろしくお願いします

No title

>アラクゥさん
年賀状、常々公開が遅れてすみませんでした……。
せっかくのバレンタインチョコを台無しにされたわけですしね、おまけに自分がチョコにされたわけですしwそれでも本気で「店長」に食わそうとは思ってないので安心してくださいw
プロフィール

ケンガー

Author:ケンガー
管理人:ケンガー(見学者)

人が別の何かに変えられるというシチュエーションが好きな落書き描き。まだまだ至らない所が多すぎるのが難点……よろしくお願いします。

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