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SS第13回

3月になって、暖かくなってくるかな~と思ったら、自分の住んでる所では雪が降ってきましたw
まだまだ寒いですね……
今回も留美が被害に合う話なのですが……最近少々マンネリ気味ですね……次回からSSの方にも、何か変化を付けたいなと思っていますw
それではどうぞ……

_____________________________________

「ありがとうございましたー!」
萬魔董商店に、明るい声が響きわたる
今日もお店は、留美が一人で店番をしているようだ
「店長」は店内にいるものの、どうやら今日は「店長」がお店の整理をしているようであった
ちなみにメイアは、今日は非番で店には来てないようである

「ふぅ……お客さんも帰ったし、一段落ついたかな?」
留美は一息つくと、店の奥にいる「店長」の様子を見に行くことにした
パタパタとスリッパの音を立てて店の奥へと進んでいくと、奥の部屋の一室で「店長」の姿を発見する

「あ、いたいた!てんちょ……あ……」
と、その部屋に入ったとたん、目を輝かせて立ち止まる留美
そこには立派な雛人形が飾られていた

「あら、留美ちゃん」
「わぁ~!凄い豪華な雛人形……そっか、今日は雛祭りでしたね」
「えぇ……だからこうやって出してあげないと……この子たちも嬉しそうにしてるわ」
そういって、「店長」愛おしげに人形を一つ一つ飾っていく

「……でも『この店』にあるってことは……もしかして、その雛人形も曰く付きの何かとか……?」
「そうねぇ……昔、人々に呪いを振りまいていたとか、そういう言い伝えはあるけれど……でも今はこの通り、大人しくて良い子たちだから大丈夫よ」
留美が恐る恐る聞いてみると、やはりこの人形たちも呪われたアイテムのようだ
どうやらそういう噂が巡り巡って、この店に流れ着いてきたようである
しかし「店長」曰く、今は人畜無害の大人しい子たちであるとのことだ

「さて……飾り付けも終わったし、私も店番に戻るわね」
そう言って「店長」は立ちあがり、その部屋を後にした
留美はと言うと、しばらくその部屋に残ってその豪華な雛人形を見上げていた

「そういえば、ワタシの家もこの日になるといつも飾ってたなぁ……今日も朝バタバタしてたけど……もしかしたら、雛人形を飾ってたのかも」
そう言って留美は女雛を手に取り、まじまじと眺める

「それにしても綺麗だなー……呪いの人形とか、嘘みたい……」
そうしてしばらく眺めていると、不意に留美の頭の中に声が響き渡った気がした

(これ……あまりまじまじと見るでない、恥ずかしいではないか……)
「え!?」
……気のせいではない、留美にはハッキリと聞き取れた

「……もしかして……この人形が……?」
(ふふふ……そうじゃ、こうして外に出るのも一年ぶりじゃの~)
恐る恐る留美が人形を見ると、それに反応するように人形の声が聞こえてきた

「ひっ……ま、まさか本当に呪いの……」
(むっ!失礼なヤツじゃのぉ……ちょっと喋ったくらいで、そんなに怖がることはあるまいに……)
「す、すみません……」
女雛は、少しスネたような声を上げる
その声を聞いて、留美は思わず誤ってしまった

(まぁ良いわ……して、妾が話かけたのはお主に頼みがあるからじゃ)
「た、頼みですか?」
(うむ、実はの……今日一日だけ『人間』の生活とやらを体験してみたいのじゃ)
女雛は表情は変えないものの、声から察するに真剣に頼みこんでいるようであった

「はぁ……でもどうやって?」
(ふふふ……今日は3月3日、妾が一年間溜めた魔力を唯一解放できる日じゃ。じゃから人間になるくらいは造作もないのじゃよ)
「なるほど……」
留美には思い当たる節があった
去年のクリスマス……お店にあったあのサンタクロースの人形のように、季節を象徴する人形やマジックアイテムは、その季節になると特別な力を発揮できる物があるのだろう

(お主にはその間、あの「店長殿」を見張ってて欲しいのじゃ……ちょっと人間の世界を覗きに行くとはいえ、バレたら後々面倒じゃからのぉ……)
「うーん……見張りかぁ……」
正直、あの「店長」から今日一日ごまかし切れるだろうか……そう思った留美であったが、雛人形の方も真剣なようである

「……人間の世界に出て、悪さをしようってわけじゃないんですよね?」
(失礼なことを申すな!妾を誰じゃと思っておる!)
「いや……雛人形ですけど……うーん……解りました、今日一日だけなら……」
そうしてとうとう留美が折れた

(ほ、本当か?)
「はい……その代わり、なるべく早く戻ってきてくださいね」
(解った、約束しよう……ふふふ……胸が高まるのぉ)
女雛は嬉しそうに囁くと、女雛が淡く光始めた
眩い光に目を奪われると、徐々に手に持っていた雛人形が大きくなっていくのを感じた
留美は思わず手を離し、そーっと目を開けると……そこには雛人形を等身大にしたような綺麗な女性が立っていた

「わぁ……」
「ふむ……良い気分じゃ♪」
その美しさに、思わず声を漏らす留美
女雛の方は、動けるようになった自分の体を確かめるように体のアチコチを動かしている

「うむ!上々じゃな!さて……後は……」
女雛は留美の方に振るむくと、留美の体に触れる

「え?……あの……」
留美が何か言おうとした瞬間、ふわっとした感覚が全身を襲った
すると留美の着ていた服が色鮮やかに変化し、瞬く間に十二単へと変化した

雛人形留美1

「わっ!?」
変化は服だけに終わらず、留美の髪がブワッと伸びてピンクの髪の毛が先端から徐々に黒く染まり始めた
そうして髪が黒く染まると、留美の肌がまるで陶器のように少しづつ白くなっていく


「も、もしかして……まさか……!?」
「ふむ……中々似合っておるのぉ、これなら妾の代わりも任せられそうじゃ」
留美は女雛の狙いが解り青ざめるものの、時既に遅し
その間にも留美の体が勝手に正座のポーズを取ると、少しづつ小さくなっていった

「い……嫌……雛人形になんてなりたく」
「む……なんじゃ?さっき見張りを頼んでくれると言ったではないか」
「見張りってそういう意味じゃ……」
「ま、いずれにしてももう遅いがの♪」
「…あ………」
留美の体はパキパキと音を立てて固まったいき……
そしてとうとう小さな雛人形になってしまった
女雛はその様子を満足そうに眺め、そっと雛人形になった留美を手にのせた

雛人形留美2

「うむ!中々美人ではないか」
(…………)
女雛は嬉しそうに留美を自分がいた雛段の位置に置くと、今度は自分の服に向けて手を添える
すると女雛の着ていた服が、留美の着ていたセーラー服へと変化した
それに合わせて女雛の髪や化粧が、現代風の女の子の物へと変化する

「妾もこんなモンかの……それじゃ今日一日、妾の代わりに「見張り」を頼んだぞ!」
そう言って女雛は、お店の勝手口からこっそり出て行ってしまった
後に残された留美は、ただ静かに雛段の上で女雛の帰りを待ち続けるしかなかった……

その後、約束通り女雛が帰ってきて留美を元に戻したものの……その様子はどこか寂しげであった

(今日は楽しかったのー……また「からおけ」や「くれえぷ」を楽しんでみたいものじゃ……)
帰って来た女雛は留美を戻すなり、今日あった出来事を饒舌に話し始めた

(この世は面白いことだらけじゃったなぁ……どうじゃ?また今度妾と入れ替わってみるというのは……)
「もう二度と人形になるのはイヤ~!!」
そうして今日も、店内に留美の悲鳴が木霊するのであった……

_________________________________
今回も駄文に付き合っていただきありがとうございます<(_ _)>
何とか雛祭りに間に合ってよかったw
それでは、短めですが今回はココまでで……
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No title

長髪留美かわいい
いやもちろん、いつもの留美もカワイイデスヨ?

No title

>名無しさん
コメントありがとうございます!
たまにはキャラの髪型変えてみるのも、新鮮で良いかもしれませんねw
あまり崩しすしぎると、誰だか解らなくなりそうですがw

今回も可愛らしく変化しましたね。
服から髪、そして小さくなって雛人形に…という流れが良いですねw
黒髪ロング留美もいいかもしれませんね…?

No title

>akiraさん
残念ながら黒髪ロングな留美が見られるのは今回だけです
もしかしたら来年以降の雛祭りに、また見られるかもしれませんが……w

No title

初めまして。
霧洲キリと申します。

人形化と言うと西洋人形風な球体関節ってイメージがありましたが、
こう言う手乗りサイズでコンパクトになる変化も良いですね~。

ところで、これまで状態変化WikiのBBSで平面化や球体化をやっていましたが、
心機一転してBLOGを開設しました。
こちらのBLOGからリンクさせて頂きたいのですが問題ないでしょうか。

No title

>霧洲キリさん
初めまして、コメントありがとうございます!
状態変化BBSで作品いつも拝見させていただいてます
クオリティもさることながら、更新速度も早く凄いなと思っておりましたw
ブログのリンク、喜んで受けさせていただきます。
次回更新のときに、紹介させていただきますね。
それでは、よろしくお願い致します<(_ _)>
プロフィール

ケンガー

Author:ケンガー
管理人:ケンガー(見学者)

人が別の何かに変えられるというシチュエーションが好きな落書き描き。まだまだ至らない所が多すぎるのが難点……よろしくお願いします。

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